合成地震怪獣モグネチュードン

今回は、合成地震怪獣モグネチュードンです。









モグラとナマズの、合成怪獣ですね。

ナマズイコール地震予知の生物。予知
もしますが、地震を発生させる事も有
るとか無いとか、、、という昔からの
言い伝えや、神話伝説もあり、という
曰く付きの淡水に生息している生物で
す。地震だけに、マグニチュードって
いうワードを捩った部分がセンスを感
じますね。

地中を自由自在縦横無尽に、素早く動
き回る、モグラと淡水の水中奥深く主
の様に、佇むナマズを合成させた地底
怪獣を、このタイミングで、放送して
いた、スペクトルマン製作スタッフは
なかなかやりますね。

僕の言いたい、このタイミングという
のは同時期に放映していた、帰って来
たウルトラマンとの怪獣放送合戦真っ
只中という事です。

帰って来たウルトラマンに、出て来る
印象的な、象徴的な怪獣の一つである
ツインテールは、顔が下に付いている
という、非常に特殊なデザインである
事が有名ですが、今回取り上げている
モグネチュードンも顔が下に付いてい
ます。前向きか後ろ向きか、という違
いはありますが。

ツインテール放映日、1971年4月
30日。モグネチュードン放送日4月
10日、4月17日

第二次怪獣ブームという事で、まだま
だ日本の怪獣デザインには、伸びしろ
があったということですよね。魅力的
な怪獣が、まだまだ量産されていた時
代です。

円谷プロと、ピープロは、第一次怪獣
ブームの時にも、お互いライバルとし
て、作品を製作放映していましたウル
トラマンの放映より少し早く、マグマ
大使の放映を開始していますし、今回
第二次怪獣ブームの時にも帰って来た
ウルトラマンに先駆けてスペクトルマ
ンの放映を開始しました。

奇しくも、円谷プロのウルトラシリー
ズは銀色ベースのヒーローで、ピープ
ロのヒーローはマグマ大使然りスペク
トルマン然り、金色ベースという外見
になっています。銀より金の方が、よ
り豪華に見える事は間違いないのです
が、、、

ピープロ側には、奴らに負けてたまる
か!という意地の様なものでも有った
のでしょうか。

円谷プロというワード繋がりで、今回
の、モグネチュードンのソフビ人形に
ついて、思った事があります。

今まで、マスダヤの、スペクトルマン
怪獣シリーズの、造型テイストとブル
マァクの、円谷プロ怪獣達の造型テイ
ストの類似性、関連性という、部分に
共通性というものを、あまり感じてい
た事が無かったのです。

それは、完成した、人形造型の基本的
な大きさが、スタンダードサイズとい
う括りで有りながら、若干マスダヤ側
の方が大きかったから、という事もあ
りますね。

しかし、今回、ファインダー越しにで
はありますが、沢山の怪獣人形を眺め
ていて、モグネチュードンの面構えを
改めてよーく見ていたら、火噴き怪獣
シリーズのアーストロンと、顔の造型
の作りが同じだぁと言う事に気づいて
しまいました。

モグネチュードンの造型は、ブルマァ
クとマスダヤを結ぶミッシングリンク
にもなっている、という事ですね。

ちなみに原型師自身が彫っていると、
思われる足裏の怪獣の名前の筆跡も、
ほぼ同じではないか?と推測していま
す。

写真 補足

合成地震怪獣モグネチュードン マスダヤ製

第15話「大地震東京を襲う!!」
第16話「モグネチュードンの反撃!!」
第27話「大激戦!!七大怪獣」*に登場
再生モグネチュードン*

宇宙猿人ゴリ・宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン・スペクトルマン 1971年1月2日-1972年3月25日 全63話

・宇宙猿人ゴリ 1971年1月2日ー1971年5月15日(20回)

・宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン 1971年5月22日ー1971年9月25日(20回)

・スペクトルマン 1971年10月2日ー1972年3月25日(23回)