全身シワの怪獣

今回は、全身シワの怪獣です。








この怪獣は、前回の宇宙怪獣マイティ
の仲間というか、同じ会社のプロダク
ツだという認識でした。顔から下の、
フォルムが、ほぼほぼ同じですから。

しかし、当時の業界誌に打たれた広告
では、違う会社である三浦トーイの、
広告ページに、この怪獣の写真が掲載
されていたのです。

大怪獣550円のラインナップの中に
居ました。同ページの下段写真は、明
らかにミスで、同系統の写真が掲載さ
れてしまっています。本来なら200
円の小さな怪獣、と言っても多分中型
サイズの怪獣のラインナップ写真が載
せられるべきでした。

次のブログ投稿で紹介しますが、もう
一体の同系列のボディ形状をしたグレ
イ成型の牙の出た怪獣も、同じページ
に掲載されていました。

なので、よく大協製の怪獣と一緒くた
になっているのですが、現在把握され
ている事実関係からのみ判断していく
のならば、三浦怪獣ということになり
ます。

しかし、ほぼほぼ同系統の造形である
事には変わりは無いので、もう少し、
当時の紙資料が発掘される事を、ただ
ただ願うばかりです。

そもそも、大協の刻印マーク、三浦の
刻印マークというものがあるにもかか
わらず、刻印無しで販売される事にな
った、これらの怪獣の、内情が知りた
いです。なんか一つ二つ、事情のよう
なものがあるのかなぁ、と勘ぐってし
まいます。

だいたい、名無しのまま、発売される
怪獣って、無いと思うのです。(まぁ
ミニサイズの怪獣なら、名無しは有り
ますけどね)ある程度、名の通った、
業界誌に毎号、広告を打つ、余力や、
経済力の伴った、玩具会社が、わざわ
ざ、ページを割いて宣伝する、大きな
怪獣人形達なのですから、そんな状況
ならば、普通に名前は付けるだろうと
自分は、思っています。

この怪獣のフォルムについて思う事は
指先の形状から、察するにブルマァク
のジャイアントサイズ系を手がけてい
た、原型師の面影を、感じるのです。

良い怪獣のフォルムをキープしている
という事ですね。ブルマァクのジャイ
アントサイズでいうと、ゴモラやバラ
ゴンの安定したどっしり感を、中型サ
イズの中にしっかりと、落とし込んで
いる、というか。

オレンジ色の、成型色のチョイスも、
ジャイアントバラゴン、ジャイアント
キングギドラ、の雰囲気継承かなぁと













写真 補足

全身シワの怪獣 三浦製

三浦トーイ1971年のロングセラー「大怪獣」550円のライン