冷凍怪獣ペギラ、巨大猿ゴロー

今回は、冷凍怪獣ペギラ、巨大猿ゴローです。















僕が幼稚園に入園する前(昭和44年
〜45年)に、ウルトラシリーズ再放
送を見ていて、映像的に結構、強烈に
印象が残っている怪獣が、ペギラなの
です。

幼児の頃には、実際に所有していた、
という確かな記憶もあります。頭の、
ツルンとした触り心地は今でも、はっ
きりと覚えています。今自分の所有す
るペギラの頭を触ってみても、テカり
具合、丸み具合が最高です。

同じマルサン怪獣でも、発売極初期の
ラインナップは、渋い濃い色がチョイ
スされていて、このペギラも濃い茶色
です。実際のテレビ放映が白黒だった
ので、この渋い色の選択もありです。

濃い茶色に銀色のスプレーが、テレビ
放映中の怪獣の印象に被ります。もち
ろん最初期に発売されていた、ペギラ
は、濃紺の整形色に、包み塗装で茶色
が被せて塗られていましたね。

もう少し明るい茶色のペギラを見ると
またこの怪獣の印象が変わりますね。
明るい、湯煎したチョコレートの様な
色の方は、もう少しアザラシ感が出ま
す。夏の北極での日向ボッコ感がある
な。

マルサン怪獣には定番の手塗り部分が
眼以外にもあるというのもいいですね
ちなみに、このペギラの足首には、濃
い茶色のペギラには在ったはずの足首
のマルサン刻印が消えています。

マルサン怪獣達は、発売から五十年!
半世紀軽く超えていて、この世に現存
しています。当初の販売対象が幼児、
子供向けではあるけれど、この造形力
当時子供だった現在の初老男性達の心
に、安楽ぎ与える感の継続具合が尋常
でないんです。

半世紀以上棄てられず、廃棄されずに
サヴァイヴしてきた物だけが持つ凄み
には、ただただ、ひれ伏すしかないで
す。

そしてゴローです。僕は当時確実に持
っていませんでした。幼児期にはこの
怪獣が発売されていたことすら、知ら
なかったはずです。ゴジラと戦ったキ
ングコングは当時から、かっこいいと
いう認識は持っていましたが、このウ
ルトラQに出ていたゴローは猿の巨大
化版なので、小さい幼児の頃はこの怪
獣に心が動かなかったです。

自分が大きくなり再び怪獣を集めるよ
うになり、運良くタイミングが合い手
に入れられた、オレンジに銀色スプレ
ーのゴローはよーく触って遊んでいる
と、しっかりした脚となだらかな曲線
を保ち伸びているしっぽの具合がペギ
ラと同じ造形師の人が造っているんだ
なぁ と実感できるのでここに一緒に
載せてみました。

自分が今冷静にこのオレンジと銀色と
いう組み合わせを見て、しみじみと合
うなぁと納得しました。自分の中には
絶対に無い感覚である、オレンジと銀
を合わせた当時の職人さんにリスペク
トです。











写真 補足

ペギラ 焦げ茶色 角折れ、右手先破損 マルサン製
ペギラ 明るい茶色 マルサン製
ゴロー マルサン製

ウルトラQ 1966年1月2日ー7月3日 全28話

第5話「ペギラが来た」に登場
第2話「五郎とゴロー」に登場

450円サイズウルトラセブンとアントラーと遊ぶ筆者、2歳