今回は、ミイラ怪獣ドドンゴです。
幼児の頃は、持っていました。はっき
りと覚えています。何故なら他の怪獣
とは明らかに、違う系統の造形の表現
の仕方だから。(今、改めてこの造形
やデフォルメ感を見直すと、ガボラの
顔の鼻の穴の感じと、このドドンゴの
鼻の穴の感じが、なんか似ているし、
共通の何かを感じます)
キューピーさんテイストのデフォルメ
ベースのお子様造形とは、かけ離れた
置物風の四つ足怪獣は、子供ながらに
あまり好きにはなれない感じ、という
か違和感がありました。
何故なら、ソフビ怪獣であるにもかか
わらず、可動部分がフレキシブルに、
動いてくれないのだから。あえて、気
に入った部分といえば、ウルトラマン
にまたいでもらって、テレビ放映場面
と同じシチュエーションを砂場上で、
作り出せるって事ですかね。
では何故今回は、ドドンゴなのか?で
すが、ドドンゴ=麒麟ですよね。日本
橋のシンボルの飾り、としてドーンと
構えるあの麒麟ですが、大人になって
成人式迎え、そしてその頃は、『帝都
物語』に出てくる麒麟?キリンビール
のマーク?くらいの、認識具合だった
のですが、
大人になり年を重ねるごとに、日本橋
で食事をしたりすることが、わりと普
通になってきて、実際に目の前で麒麟
を見るようになり、あの造形具合が、
非常に気になるようになりました。
ましてや、対に並ぶ飾りが狛犬です。
前回も使い回し怪獣着ぐるみのベース
として、大活躍した、東宝特撮造形の
金字塔とも言える、地底怪獣バラゴン
の名前をちょいと、出させてもらいま
したが、バラゴンのモチーフでもある
狛犬ですよ。
僕は怪獣をオリジナルでデザイン造形
なんてそんな大それた事なんて、とて
もとても、恐れ多くて出来ませんが、
もし、リデザイン、造形する機会が、
あるとすれば、日本橋の、あの麒麟を
ドドンゴのテクスチャーを、散りばめ
た、二足歩行の怪獣風に、そして対に
なる怪獣は、狛犬に立ち返る、風貌を
散りばめた、バラゴンにキングシーサ
ーをブレンドして、、、みたいな妄想
をしたことがありました。
もちろん、デフォルメ具合は、ブルマ
ァク後期の完成された絶妙なバランス
の造形でやりたいですね。
この妄想のキッカケは、日本橋三越、
エントランスのショーウインドウに、
数メートル大の麒麟vs狛犬の物凄く、
出来の良いディスプレイを見た事が、
あったからなんです。
写真 補足
ドドンゴ メタリック・ライムグリーン吹き マルサン製
ドドンゴ 黄色吹き マルサン製
ウルトラマン 1966年7月17日ー1967年4月9日 全39話
第12話「ミイラの叫び」に登場