今回は、月光仮面です。
僕が、子供の頃、懐かしいテレビヒー
ロー第一号という紹介のされ方で、い
つも最初に出てくるのが、この月光仮
面でした。
当初おどる仮面、日光仮面、月光王者
など数々の仮タイトルを経て月光仮面
と番組タイトルが決まる訳ですが非常
に興味深い、仮のタイトル達であり、
これらが日本初のテレビヒーロー番組
タイトルに成り得た可能性もあるわけ
で、なんとも感銘深い話です。
そして、頭にターバンを巻いていると
いう謎、額の月が何故、かけている型
なのか、それらが、イスラムから来て
いるとは思ってもいませんでしたし、
そもそも月光仮面のモデルは極真空手
の大山倍達だという事にも、マジでビ
ビりました。
まんが日本昔ばなしが、川内康範によ
るものだと知り、マジで驚いていたと
ころで、このマス大山のくだりですよ
川内康範はどんだけ、バイタリティ溢
れる、想像力なのでしょう。
もちろん森進一おふくろさん事件、の
くだりでは、テレビワイドショーを連
日賑わせた、そのワイルドな風貌や、
アグレッシブな姿勢や言動に、すげぇ
なぁ、、只者では無いなぁ、、という
ことは分かってはいましたがね。
テレビ・ヒーロー・イコール・正義・
ジャスティスではなく、正義の味方、
あるいは、正義の助っ人という意味合
いを、前面に打ち出している、という
部分にも非常に感銘を受けています。
この助っ人感という部分を一番大事に
していた、という事を踏まえた上で、
この月光仮面のデザインを検証して行
くと、ヒーローなのにまゆげが、普通
に見えている、というのが、違和感無
く見れる様になります。
憎まず、殺さず、赦しましょう、とい
う理念には、ただただ頭が下がる思い
ですし、腰元にある二丁拳銃も威圧に
使うのみだったという、大人な行動で
さすがですね。
この人形の造型や、販売されていた、
時期などにも少し触れておくと、これ
絶対にマスダヤのスペクトルマンの原
型師が、手掛けていますよね。肘の角
度が、同じですもん。布の皺の感じも
同じですね。
そして、販売されていたとされる時期
についての検証ですが、広告を調べて
いくと、ミラーマンの玩具と同じ欄で
宣伝されているようなので、1971
年暮れから、1972年にかけての販
売と見て良いはずです。
とにかく、実際に月光仮面がテレビで
放映されていた時期には、マーチャン
ダイズ商法という観念がまだ、日本に
は無かったはず。
製作者側も、無版権商品?大いに結構
どんどん番組を宣伝しておくれ!とい
う考え方だったらしいです。大らかな
時代でした。
ツクダの指人形セットの広告を載せて
おきます。大体、仮面ライダーと同時
期の商品という事は、おおよその予測
は立てていたのですが、まさかアニメ
版月光仮面のちょい前から、連動して
のグッズ販売だったとは、知りません
でしたね。この時期にちゃんとマンモ
スコングの立体化をしておくべきでし
たよね、ツクダの商品開発担当者は。
写真 補足
月光仮面 スタンダードサイズ マント欠品 マスダヤ製
月光仮面 1958年2月24日から1959年7月5日 KRテレビで放映
追記
月光仮面と聞けば、僕らの年代の男子
ならば、即答で、永井豪の作品である
けっこう仮面!となります。当然でし
ょ!