毒ガス怪獣ケムラー・マシン合金

今回は、毒ガス怪獣ケムラー・マシン合金です。










磁力怪獣ガルバンと来たら、もう次は
毒ガス怪獣ケムラーが来るのは当たり
前ですね。

ガルバンと同じく、僕はこのケムラー
のマシン合金が大好きです。数ある、
合金玩具の中でも、かる〜くトップ3
の中に入るかっこよさだと思っていま
す。

色合いだったら、日本で売られた、全
合金玩具の中でも、一番かっこよい配
色かもしれません。

1968年は、北米生まれのミニカー
ホットウィールの初期に用いられてい
たキャンディーペイント・スペクトラ
フレーム塗装の技法の様な美しさを持
った、このケムラーのボディーと羽は
ずっと眺めていられる、色味です。

自分は、キャンディーというワードを
聞くと、すかさず「ライオネス・珈琲
キャンディー」というメロディーが、
頭に回ってしまう、ジェネレーション
(世代という意味)です。まぁ、あの
包み紙の様な、キンキラな色味だとい
う事ですね。

メディア上で、チェックしましたが、
誰も、言及していない様なので、一応
自分が言っておきます。ケムラーの羽
は、2種類の色が、有ると思っていま
す。

今回メインで沢山撮影して、沢山配置
紹介しているのは、ワインレッドの様
な、赤みの強い色合いの羽を持った、
ケムラーで、羽の内側には、ストライ
プのステッカーも貼られています。

「ワインレッド」なんて書くと、もう
安全地帯のあのメロディーが、、、、
当時は、フロントマンの、あのメイク
が、どうにもこうにも、受け入れ難い
感じがありました、、、、がある日の
晩、ジムのモニターに現在の安全地帯
が演奏している様子が映し出されてい
たので、チラッと見たのですが、もう
自然体のバンドになっていましたね。

もう一つは、綺麗なメタリックピンク
で、こちらは、黄緑色のケムラーのボ
ディーと非常にマッチした色合いにな
っています。

こっちのケムラーはほぼほぼジャンク
合金の様な有様で、1枚羽が紛失して
います。

しかしこの色合いのケムラーは撮影し
ていて、ずっとファインダーを覗いて
いても、全く飽きがきません。本当に
綺麗な怪獣合金です。綺麗な植物を、
見ている様な色合いの感じに近いです

今回載せた、マルシンの当時の広告で
先日投稿のガルバンの時にも、同じ様
な業界誌に打った広告を、載せていま
が、若干違いが見つけられたので、一
応、違いを説明させてもらいます。

前回の方は、コマーシャルを打ってい
るのは、グロイザーXのみだったので
すが、今回の方は、さらに、超人ビビ
ューンが追加されています。

興味深いポイントとして、マシーンブ
ラスターの商品の下に、タケミの文字
を発見できた事。当時の玩具業界の、
繋がりを垣間見れた、部分でした。

前回の方は、ガルバン、ケムラーの物
撮り写真の横には、セールスポイント
の文字のみでしたが、今回の方には、
合金玩具のイラストが追加されていま
した。

この様に、同じ様な業界誌に打つ広告
でも、時期や、打つ雑誌の違いにより
微妙に違いが出るというのがポイント
(玩具商報・トイジャーナルで違いが
有る、という事になりますか、、)

後、今回の広告上でも、少し興味深い
違いが発見出来ました。ガルバンも載
ってる広告では、ケムラーは「毒ガス
怪獣」でした。しかし、次の広告では
「火山怪獣」になっていたのです。

世の中的に、自社の、子供向け製品に
「毒ガス」という、ワードはリスキー
過ぎる、という上層部のアドバイスか
なんかが、発動したのでは?と自分は
踏んでいますが、、、実際のところは
どうなのでしょう、、、

コンピューターという物が出現する前
一つの雑誌や書物が、出来上がるまで
沢山の工程が有りました。

物の撮影、写真選別、デザイン発注、
文章原稿、仮刷り、文字校正、そして
カラーならば4版フィルムに起こし、
印刷、更に文字校正、そしてようやく
製本に、、、、

もっと細かい作業を書いていくならば

ロゴ関係の紙焼き、人力で、紙を切り
貼り、配置し、修正液で、白入れ、ペ
ーパーノリで固めて、、、、という、
地味な職人作業が、随所にあるのが、
書物の印刷における、ごくごく普通の
作業工程でした。そんな時代の、広告
原稿ですから、各広告一つ一つに微妙
な差が出てくるのです。

そんな工程で生まれていた書物をいち
いち、揚げ足とりながら、

「ここと、ここが違う!!」

なんて、目の色変えて、興奮している
様なタイプの人間が、僕です。やばい
ですね、、、自分でも呆れてしまいま
す。でもね、古い玩具(自分の幼少期
と同年代の)の研究というものは、ま
ずは、そーゆー所大事に検証していく
事だと思っているのです。

このウェブサイトは

「昭和玩具研究」

ですからね。お題目に忠実に投稿して
いける限りは、このお題目の趣旨に沿
った形で行きたいですね。お正月です
から。一年の始まり位は「ド直球な」
投稿内容で行かせてもらいます。

最後に、これまた、広告の物撮り写真
についてなのですが、この写真のケム
ラーは、明らかに試作品だと思います

まず、足部分が、製品版と全然違いま
す。この作り、構造だとしたら、前足
は、若干伸び縮みできた、はずですね
まぁ、そこは、この怪獣には、必要で
は無かった、という決断なのでしょう

そして尾の形状も、だいぶ違うと思っ
ています。実際の製品は、ある意味、
ボールジョイントの様な構造で、非常
にフレキシブルに、動きそして、形状
固定に優れた構造になっています。

物撮り写真横に描かれた製品イラスト
も、試作品の物が、そのまま描かれて
います。よって、

自分が予測するに、余程の事が無い限
りこのままでの仕様で、発売が予定さ
れていたのでは?!という事ですね。



































写真 補足

毒ガス怪獣ケムラー・マシン合金 羽:ワインレッド マルシン製 販売時期 1976年 秋から冬
毒ガス怪獣ケムラー・マシン合金 羽:メタリックピンク(尾破損・ジャンク状態)マルシン製 販売時期 1976年 秋から冬

ウルトラマン 1966年7月17日ー1967年4月9日 全39話

第21話「噴煙突破せよ」に登場

追記

4つ足の怪獣が、そのまま、合金製品
に、、、って非常に稀ですよね。

タカラの出していた、ロボダッチの、
ガマ忍者ロボの合金は、かっこよかっ
たなぁ、、、、あとは、4つ足では無
いんだけど、ポピーの超合金、

「がんばれ!ロボコン」に出てくる、

第1期生ロボドロは、なんか、このケ
ムラーと色味イメージが若干被ってい
る気がしました。

追記2

今回は正月だし、もう文章を打ちまく
りましたよ。普段は、もう人に言えな
い様な、名も無いハロコンシャッフル
ユニットのコラボ曲とか、ディグリな
がら、聞きながら〜ので、文字打った
りしていますが、大晦日から正月にか
けては、もうね、カイアスのウェルカ
ム トゥ スカイヴァレイをフルテン
ヴォリュームでリピートしまくりで、
コンピューターの前に座っていました

ケムラーの、メタリックピンク画像と
カイアスの音像との脳内配合はほんと
ヤバいですよ。ケムラーの「K」と、
カイアスの「K」被っています!!!

そしたら、

KYUSSのドイツでの95年の演奏
LIVE AT Bielefeld
なんてもの発見してしまい、、、もう
Scott Reeder音漬けの、
数日間になりました。

んで再来週には、オブセスドが、渋谷
にやってくるんです!

追記3

コンピューターが無いのが当たり前の
時代のデザイン、印刷の話を、上で書
きました。

そんな事を書いていたら近所に、デザ
イン事務所を構えていた、カリスマ・
プロ童貞のグッチさんの事を思い出し
てしまいました。グッチさんは、一切
コンピューターを使わずに本の装丁な
どの印刷関係デザイン全般を、行って
いて、僕の尊敬するデザイナーの一人
です。全て手作業で行う彼の本の装丁
仕事は、見事!な一言。

「プロ童貞」

というキャッチフレーズの方が一人歩
きしているみたいですが、彼のデザイ
ナーとしてのスキルはヤバいですよ。

グッチさんには、バイブセダクション
のVHS作品をいただいたり、色々お
世話になりました。

2 LIVE CREWの初来日で、
オープニングアクトを務めた彼女達の
パフォーマンスは、本当に素晴らしか
ったです。僕はステージに釘付けに、
なりましたもん。(彼らの初来日公演
って1989年かなぁ1990年かな
ぁ、確かそのくらいの時期でしたね、
何処だったかな、MZA有明か、横浜
のうみっぺのクラブ的な所のどっちか
だった気がします)

なんて2 LIVE CREWの事、
久しぶりに思い出していたら、なんと
あのアジア人ルックスメンバーのキッ
ド・アイスが、2年程前に亡くなって
いた事を知りました。僕と然程変わら
ない年齢での死去は、さすがに驚きま
したね。

ちまたでは、スターウォーズがなんち
ゃら・かんちゃら、言っていますが、
自分にとって、

「ルーク・スカイ・ウォーカー」

っていうと、もう

2 LIVE CREW絡みで、言っ
ていた方が多いかも、、、しれません

追記4

最初(2020年1月元旦)の文章で
モデルガンメーカーのマルシンが製作
と、いう類の文を書いてしまいました

自分で冷静に考えてみて、もう一つの
マルシン(漢字表記だと丸進です、ち
なみに現在も存続中)という玩具会社
製作だと、思い、ここで訂正させても
らいます。尚、その項目は削除しまし
た。失礼しました。