今回は、ガメラ・河田のソフト怪獣シリーズ版です。
前の投稿(2019年10月1日付)
チラノザウルスの回で、一度載せた文
章ですが、大事な資料なので、念の為
もう一度載せます。
玩具業界誌のニュース欄に記載された
この製品の詳細、文章をリライトしま
した。
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このところ「ウルトラマン」がテレビ
で再放送されたのを発端に、怪獣が静
かなブームを呼んでいるが、ダイヤブ
ロックで知られる(株)河田(新宿区
西大久保、河田親雄社長)もソフトビ
ニール製の怪獣を発売することになっ
た。この怪獣は、大映と日活で放映さ
れた映画に登場した怪獣たちで種類は
6点
1・火炎怪獣ガメラ
2・大巨獣ガッパ
3・超音波怪獣ギャオス
4・冷凍怪獣バルゴン
5・肉食恐竜チラノザウルス
6・草食恐竜プロントザウルス
やや堅めのソフトビニール製の怪獣で
従来発売されている怪獣よりも、サイ
ズはやや大きめ。彩色は4~5色(通
常は3色)で金色・銀色も使用されて
いる。包装もみかんを入れるナイロン
ネットに台紙を付けた一風変わったも
ので、買い易いものになっている。売
価は380円発売は9月10日頃を予
定している。なお、製造元は日東科学
発売元の河田では、「初回は、とりあ
えず7万2000個を予定しており、
河田のソフト怪獣シリーズ
として売り出します。
9月初旬の国際見本市で発表するので
実物を手に取って内容のあるところを
ジックリ見てください(茶谷課長)と
自信のほどを語っていた。
怪獣は今回は3度目のブームを迎えて
いるわけだが、今年末商戦へ向けて、
SF宇宙ものと並んで、マスコミキャ
ラクターの柱となりそうな気配だけに
今後の成り行きが大いに注目される。
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文章の中で、3度目の怪獣ブームを迎
えて、とあります。
第一次怪獣ブームの洗礼を受けた当時
のちびっ子が大きくなり(成熟した大
人になり)編集者として、怪獣や特撮
番組の資料製の高い書物を、仕事とし
て、製作するようになり、その特撮ム
ック本が、アニメブームに便乗する様
に、一般の書籍流通に乗る出版物とし
て、発売される機会が、増えました。
その結果、過去の特撮ヒーロー、怪獣
を、再び持ち上げる切っ掛けになり、
かつて、子供だった、ティーン世代、
過去の怪獣ファンに、再び怪獣好きに
成る為の火種をピンポイントに注ぐよ
うに、誘導をし始めました。
同時期には、ウルトラシリーズの再放
送が、再び子供達の人気コンテンツと
なり、幼児雑誌、学年誌、が再びこの
辺の、特集を随時紙面上で、展開し続
けていく事によって、まずはアニメー
ション作品でしたが「ザ・ウルトラマ
ン」が作られ「ウルトラマン80」と
いう新しい実写版ウルトラシリーズま
で製作されました。で、新しい仮面ラ
イダーシリーズまでも(通称スカイラ
イダーと呼ばれる)再び製作されるま
でにいたったのでした。
こんな、ザックリとした感じが、自分
の思っている、「第三次怪獣ブーム」
かと。そのブームの中で怪獣ケシゴム
や、ポピーのキングザウルスシリーズ
といった、新たな規格の怪獣造形物が
玩具店に並べられていったのです。
そのポピーのキングザウルスシリーズ
との足並みを揃える様に、今回投稿の
「河田のソフト怪獣シリーズ」が発売
されるのでした。
製品自体の販売形態は、非常に個性的
で、柑橘類、主に、「みかん」の包装
で使われる、ネットに入れられて、売
られていました。
これには、自分でも、当時玩具店舗の
店先で、これら河田のソフト怪獣シリ
ーズを見て、相当奇抜な印象を受けま
した。本当に斬新な、販売形態でした
そして、このガメラですが、、、とい
うか、このシリーズ全体に言える事は
とにかく、ソフトビニールの材質が、
硬いです。もうそれに尽きます。
写真 補足
ガメラ・河田のソフト怪獣シリーズ版 河田製
「大怪獣ガメラ」1965年11月27日公開 大映作品 に登場
「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」1966年4月17日公開 大映作品 に登場
「大怪獣空中大戦 ガメラ対ギャオス」1967年3月15日公開 大映作品 に登場
「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」1968年3月20日公開 大映作品 に登場
「ガメラ対大悪獣ギロン」1969年3月21日公開 大映作品 に登場
「ガメラ対大魔獣ジャイガー」1970年3月21日公開 大映作品 に登場
「ガメラ対深海怪獣ジグラ」1971年7月17日公開 大映作品 に登場
「宇宙怪獣ガメラ」1980年3月20日公開 大映作品 に登場