今回は、隕石怪獣ザゴラス、八つ切り怪獣グロンケンです。
ザゴラスの放送エピソードはジャミッ
子なんて言葉が出てきてしまう虐めを
テーマにした話でした。今改めて放映
を見るとなるとデリケートな感じです
怪獣人形としてザゴラスを検証すると
スタンダードサイズとしての怪獣の大
きさが少-しだけ大きく作ってある気
がするんですよね。磁石怪獣シリーズ
のゴーストロンやモグネズンなどと、
同等の大きさになっているんです。
案外、原型師には磁石シリーズ流れの
発注で、大きさを合わせるように指示
などがあったのかも知れないですね。
そして、この大きさが故、黄色のソフ
トビニール怪獣ってイマイチそそられ
ない要因の一つなんですが、僕はこの
ザゴラスは、結構お気に入りです。
茶色のスプレーの吹きつけの濃さも、
とても好きな部分です。造形的に見れ
ば、かなり大雑把にササッと仕上げた
感のある怪獣なのですがね。
そして、グロンケンですが、いきなり
脳天にギザギザの鋸が付いていて、ど
うしたら、怪獣の頭に自然にあんな、
鋸が付いてしまうのでしょう。さらに
は両手先、両膝にまで!モヒカンの、
お爺さんにこんな顔の人、居たように
思います。
この怪獣人形の素敵な部分ってやっぱ
り、この不自然に長くひねってある尾
でしょうね。金属的で直線的な部品が
付属している体に反比例するように、
おおまかに捻りを加えた大きな尾は、
ほんと、怪獣の巨大なイメージを損な
わずに造形化に成功しています。
グロンケンの放送エピソードはなんと
当時のテレビでは、人気スポーツコン
テンツであったであろうキックボクシ
ングが主軸にあります。そして当時の
大スター沢村忠が、ゲスト出演して、
しかも主演の郷秀樹とリングで戦うと
いう贅沢な内容です。当然帰ってきた
ウルトラマンとグロンケンの格闘シー
ンもキックボクシングの様な感じで進
んでいきます。ウルトラマンの立ち回
り姿がキックボクシングベースである
なんて、素晴らしい事ですね。
写真 補足
隕石怪獣ザゴラス ブルマァク製 *
八つ切り怪獣グロンケン ブルマァク製 **
帰ってきたウルトラマン 1971年4月2日ー1972年3月31日 全51話
第25話「ふるさと地球を去る」に登場 *
第27話「この一発で地獄へ行け!」に登場 **