ハーリー・レイス

今回は、ハーリー・レイスです。







刺青の彫りがあるソフビって、この人
形が発売されていた1980年代初頭
では、まず無かったはず。

自分の物心ついて、プロレスをテレビ
で見るようになってから、NWAチャ
ンピオン王者の流れって、ジャック・
ブリスコ、からテリー・ファンク辺り
の流れ周辺だと思うのですが、自分が
中学生になり、実際に後楽園ホールに
足を、運ぶように、なっていた頃の、
NWAチャンピオンといえば、もう、
このハーリー・レイス一択の時代でし
た。そしてリック・フレアーの時代へ
繋がっていくわけです。

自分がプロレス新聞(週間ファイト)
や、月刊誌(ゴング、ベースボール
マガジン社の出す月間プロレスなど)
熱心にこのNWAチャンピオン王者の
足取りをチェックしていた頃は、もう
誰が何をしようと、頑なにベルトにし
がみついた戦いをしていたのが、この
ハーリー・レイスです。

ダスティ・ローデスに、ジャイアント
馬場に、トミー・リッチに、と短期間
ではありますが、王座を手放したこと
はありますが、、、、。

中坊のガキからしたら、のらりくらり
と、反則負けの防衛戦など、百戦錬磨
のスタイルで、いぶし銀のインサイド
ワークを駆使して戦う、ハーリー・レ
イスのスタイルは、理解に苦しむもの
でした。

ただ、滞空時間の長いブレーンバスタ
ーや、ダイビングヘッドバッド、ニー
ドロップという、この人特有のユッタ
りだけど、破壊力が伝わってくる、攻
撃には一目置いていましたし、ナック
ルパンチの打ち方が、渋くてかっこい
いのも、この人特有のものでした。

しかし負けない戦いを、とことんまで
やり続けながら世界中の強豪達と連日
防衛戦に明け暮れる、このNWA王者
というこの大役、殺人スケジュールの
中、数年間やり続けたこのハーリー・
レイスというレスラーの凄さというも
のを、わかり始めたのは、大分時間が
経ってからでした。

多分、プロレスに熱中していた、小学
生、中学生時代には、全く気づいてい
なくて、大分大人になってから、この
人、実はヤバいんじゃないのか?!と
なんとなぁく、わかってきたんです。

今の時代、簡単に動画サイトで、貴重
な1970年代、1980年代の試合
が、簡単に見れてしまうので、まぁ久
しぶりに、見てしまうわけですが、、

もうね

「ギャラクシー・エクスプレス」の音
に合わせて、あのベルトを持った姿を
見ただけで、涙腺が緩みましたよ、、

アメリカ人のプロレスラーで、義理と
人情なんて言葉が当てはまる人って、
本当に少ないと思うのですが、この、

ハーリー・レイスとブルーノ・サンマ
ルチノの二人からは、その漢字が伝わ
ってくるんです。

まぁ「義理と人情」が当てはまるのは
対・全日本プロレスとのビジネス、に
おいて、という1点のみにフォーカス
した、自分の感想なんですがね。













写真 補足

ハーリー・レイス 「美獣」 ポピー製

筆者(中学1年)とハーリー・レイス

追記

王者時代のハーリー・レイスの心情っ
て、3カウントさえ、取られなければ
良い、、、

って感じだったと、思うんです。そこ
の気持ちって、今までなんとなく、分
かってはいたものの、そこまで、深く
心理を研究してみよう、なんて気も起
こらず。時は経って、きたのですが、

ここ最近柔術スパー中、極端に十代や
二十代のイケイケのハイパワーな若者
達が連続に、来られたりすると、もう
気力とスタミナの次元が違いすぎて、
パスガード、サイド・コントロール、
マウントポジション、ベースボール・
チョークまでのセッティング、などな
ど、、、もう、どんどん来てくれ、、
お前達の好きな攻めに徹してくれ、、
もう、最悪タップしなけりゃいいやぁ
早く5分経たないかなぁ、、、、、、
なんて、心の声が聞こえてきたりして

コレってハーリー・レイスのノラリク
ラリ戦法、みたいだなぁ、これって、
ハーリー・レイスの心情に近いのかも

とか、一瞬脳裏を横切ったんです。