今回は、ミサイル・ゲッター2です。
今の感覚で、見てもとてもスタイリッ
シュなフォルムのボディで、惚れ惚れ
してしまいます。だってスキニーに見
せかけて、裾は寸足らずの、フレアー
仕様ですよ。おまけに左手はドリルだ
し、右手は巨大なペンチの先の様だし
ロボットで片手がドリルってのは、も
う、ゲッター2の専売特許みたいなも
んでしょ。
ドリルと言えば、爺さん達の世代には
プラモデルで言うとキングモグラスや
ウルトラセブンに出てくるウルトラ警
備隊のマグマライザーが、ドンピシャ
に当たります。もう少し遡ると、万能
原子戦艦の海底軍艦とかですかね。
もう、男子の憧れというか、男の象徴
ですから!!ドリルっていうものは。
回転しながら、地底をとことんまで、
掘り進むって、なんか不思議なロマン
がありますよね。
男という者は、そこに隙間があれば、
なにがなんでも、ドリルを突っ込み、
そしてねじ込んで、掘り進んで行きた
い生き物なんだと思いますね。染色体
のレベルで。(それを本能と言うんで
したっけ)アジアの何処かの国のガキ
でも大人でも、何故か隙間に頭とか体
とか、指とか、突っ込んで取れなくな
って、緊急レスキュー隊が総出で救出
作戦とかしてますが、あれもほぼ男子
がやってる事ですからね。
そして、この人形について、ですが、
もうね、スタンダードサイズの写真を
このブログページに上げる前に、こん
な事言ってはどーかなと思ったのです
が、とにかく、これが!これこそが、
スタンダードサイズで有るべき!とい
う感じなんですよ。とにかくフォルム
が、本物のスタンダードサイズよりも
全然かっこいいんです。つまり原型師
の、センスが良いんです!(もしかし
たら同じ人が手がけているのかもしれ
ないけれど)おまけに、ミサイル人形
なんで、スタンダードサイズよりも、
25パーセント増し位では大きく作ら
れてあるし、もうね本当にミサイルの
穴があるの、勿体ないです。そこで、
ふと思った事は、ガキにとっては、そ
の時代のスタンダードサイズは、あの
大きさで、全然十分な大きさで問題無
いということ。この大人になって、身
体が大きくなり、今改めて、両者を手
に掴むと、この25パーセント増し位
の大きさの方が、スタンダードサイズ
として、しっくり来るんだ、という事
です。
後は、やっぱり、水色の成形色と朱色
成形色のツートーンコンビネーション
は、最高だし、僕が少し関心したのは
腕の成形色は紺色をチョイスしている
部分です。もう上半身の水色で、抜い
てしまっても、全然問題無いはずなの
に、肩部分の紺を尊重して、あえて紺
を使用しているので、3色の成形色で
組上げられている、という部分が3機
合体ロボットである、このゲッターロ
ボの特色がより際立つ仕様になってい
ると思います。
最後に、この廃れた銀色について、で
すかね。なんか怪獣のソフトビニール
人形では、意外と金色が、目の白目に
当たる所に使用されていて、この彩色
からもうかれこれ50年近く経った今
保管状況によって、金色の塗料が劣化
酸化してしまい、緑青を噴く現象が有
りますが、銀色も、なんか保存状況に
より、今回のこのゲッター2の手先部
分の様な、銀色塗料が、飛ぶような、
なんか、変な酸化の仕方するんです。
これらの、金銀の酸化、劣化現象は、
もうどうする事も出来ませんが、自分
なりに、この銀色の塗料の廃れて行く
様のパターンを研究してみたいですね
ロボットのソフトビニール製の人形で
は意外と一番使われる色の様な気がす
るんですよね、銀色って。
写真 補足
ミサイル・ゲッター2 バンダイ製
ゲッターロボ 1974年4月4日−1975年5月8日 フジテレビ系で放映 全51話
追記
ドリルって事で、思い出したのですが
1970年代なのかなぁ、旧ソ連ロシ
アの戦車で水陸両用の車輪というか、
キャタピラ部分がドリルになっている
名前が、ZILー29061っていう
やつ!あれは衝撃でしたね。もうデカ
イドリルが縦に、平行に付いていて、
荒れた、土砂の上だろうが、湖だろう
が、ガンガン突き進むやつ。
なんか、このツーショットの写真見て
いて、胸の二つの穴が、なんかそう見
えてしまい、ロボットコンビで、乳首
ドリルすんのかーい、せんのかーい、
ってあのコントの絵ずら、思い出して
しまいましたよ。ちょっと、ヒーロー
ロボットなのに失礼な妄想をしてしま
いましたね。
やっぱり、くだらない、しょーもない
事はニセモノ人形にやってもらいまし
ょう。