テクノロボ・コンポボーイ

今回は、テクノロボ・コンポボーイです。





















テクノロボ・コンポボーイの何が凄い
って、、、、

テレビランド(徳間書店)1981年
9月号から、1年間に渡り連載されて
いた、原作漫画に、携わった製作陣の
ネームバリューなんですよ!

原作・八手三郎

ストーリー・上原正三

まんが・森藤よしひろ

という、1970年代から1980年
代に、多大なる名作を、残してきた、
偉人達が、スクラムを組んで、1年間
続けてきた連載だという事。

まずは、原作・八手三郎ですが、言わ
ずと知れた、東映映像本部の中の人!
(実際には複数の人物だと言われてい
る、、、)

そして、ストーリーを担当しているの
が、上原正三ですよ!!古くはウルト
ラQから、特撮ー漫画ーアニメ作品ま
で、1990年代の中頃までは、第一
線で、幅広く活躍していた、超一流の
脚本家です。惜しむべきは、丁度昨年
の同じ時期の1月、この世を去ってし
まいました。

で、まんが(作画)を、森藤よしひろ
が担当です!!

自分的には、この人の人選が、ドツボ
というか、自分の中で、コンポボーイ
の株が急上昇してしまった原因でもあ
ります。メカニズム表現が独特の細か
いタッチで、描かれていて、二次元で
あるメカ模写であるにも、かかわらず
目から入る、平面のイラストが、脳内
で三次元復元されていく、、、という
妙な説得力が有るのです。

講談社の発行していたテレビマガジン
誌上で、1970年代、かなり長い間
連載を続けてきた「ミクロマン」の作
画を担当していました。自分の世代は
この、タカラ社が造り上げた、タカラ
SFワールドの中の一つであるミクロ
マンをデパートで買い、実際に遊び、
尚且つ、テレビマガジン誌上で、各登
場キャラクター達を再チェックし、脳
内でも、妄想しながら、遊べる、とい
う、このミクロマンという存在のおか
げで、非常に有意義な、小学生時代を
過ごせる事が、出来たのです。日本の
玩具界における、金字塔的なプロダク
ツでした。

話を、テレビランド(徳間書店)に戻
すと、大体毎月、巻頭カラーページの
特集に、テクノロボ・コンポボーイの
見開き特集が載るのですが、当時の、
挿絵界のトップ所の巨匠が、4色フル
カラーで挿絵を担当していたのです。
自分が、凄く好きなのが、あのプラモ
デル、ボックスアート界の巨匠!高荷
義之の描いた回ですね。

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各部位(パーツ)の説明が素晴らしい
ので、下にリライトしていおきます。

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ハイグレード・パフォーマンスのオー
ディオシステム

1・カラーモニター

高解像度ディスプレイの性能を決定す
るのは、ドットと呼ばれる画面を構成
する点の数で決まる。細密な図形から
コンピューターグラフィックまで、表
示装置の役割は多種多様だ。

2・メインコンピューター

すべての機能をコントロールするのが
このメインコンピューター部分。左右
が C.P.U.(Central
Prossesing Unit)と
呼ばれる中央演算装置。中央演算装置
中央が磁気記憶装置部とプリンター。

3・ビデオテープデッキ

ビデオテープデッキはカラーモニター
とのコンビで性能を発揮する。録画装
置、再生装置、録画テープ、どれ一つ
おろそかにできない大事な部分ばかり
で、はじめて高度な画面表示が可能に
なる。

4・大型パワーアンプ

低音用スピーカーを充分にドライブす
るためには、大型のパワーアンプが必
要だ。大出力時でも歪みのない美しい
音の再生のために入出力トランスから
パワーLSIまで入念な設計がされて
いる。

5・リニアトラッキングプレーヤー

リニヤとは、直線を意味する。アーム
を従来の円運動から直線運動にする事
によりレコードと針先の関係が常に理
想的に保つ事が出来るために、レコー
ドの始まりから、終わりまで良い音質
が得られる。

6・D.D.プレイヤー

D.D.とはダイレクト・ドライブの
事。モーターの軸がレコードターンテ
ーブルに直結していてモーターの回転
は、水晶の発振でコントロールするた
め、正確でムラのない、回転が得られ
る。

7・カセットデッキ

高性能なメタルデッキやドルビーノイ
ズリダクションシステムの開発により
カセットデッキはオーディオの主流に
なった。このカセットデッキも3モー
ター、3ヘッドの本格派。

8・オープンリールデッキ

高度な音質を必要とされるマスターレ
コーディングは、オープンリールの2
トラック38cm/sデッキの独壇場
3モーター、デュアルキャプスタン方
式も安定したテープ走行には、欠かせ
ない。

9・デジタルチューナー

クォーツロックシンセサイザーチュー
ナーとも言われ正確な、FM電波の受
信のために水晶発振素子を利用して0
.1メガヘルツ間隔で、デジタル的に
コントロールしている。

10・グラフィックイコライザー

グラフィックイコライザーは音楽を理
想的な音質で、聞くための補正装置。
6+6の12素子でそれぞれの周波数
を微調整する事により、リスニングル
ームや、各コンポの特性に合わせた音
作りができる。

11・プリメインアンプ

スピーカーを鳴らすための電力を作り
出す電力増幅器がメインアンプ。入力
信号をコントロールして、メインアン
プをドライブするのに必要な電圧に上
げてやる電圧増幅器がプリアンプ。こ
の機能が一体化されている。

12・パワーアンプ

大きなVUメーターを持ったこのパワ
ーアンプは、出力状態を直接目で確か
められる。せん細な音からダイナミッ
クな迫力音まで、フラットに再生でき
なければ最高級パワーアンプとは呼べ
ない。

13・低音用スピーカー

マルチチャンネル方式は、低音と高音
を別々に専用アンプ、専用スピーカー
に分担させる事でより良い音質を得る
ためのシステム。低音用スピーカーは
ウーファーと呼ばれ、音楽のベースと
もなる重低音を再生。

14・スピーカー

左右対照型は、スピーカーシステムの
理想的な形。振動板から、ダイヤグラ
ム、エッジ部分、コイルなどすべて高
分子素材を使用する事により、高耐入
力、高能率、高再生能力を実現。

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写真 補足

テクノロボ・コンポボーイ ポピー製

原作・八手三郎 ストーリー・上原正三 まんが・森藤よしひろ テクノロボ・コンポボーイ テレビランド(徳間書店) 1981年9月号ー1982年9号

追記

一見するとテレビ台、もしくはビデオ
デッキ類専用のキャビネットか?と思
う観音開きのケースに、コンポボーイ
の手首から先の部位を収納。

しかも、手首が、しっかりと収まる様
に、段差には、しっかりと、凹凸処理
がされている!細かい仕様なのです。

自分はこのテクノロボコンポボーイの
色んな、パーツを触っていて、一番驚
たポイントでした。

ちなみに手首から先の部位はコンポ先
生と、全く同じ、形状です。よって、
超金属鉄人28号にも装着が、可能だ
という事。

黄色い、人形を、頭にセットすると、
操縦者の顔が、ビジョンに、拡大され
て、浮き上がります。なんという画期
的なシステムでしょう!!

直線で、表現された、白い体は一見す
ると、トミーのスーパーガイ・ゴロー
(海外商品名はMightyMax)
や、割と、近年といっても、結構な年
数経っていますが、ホンダ・アシモが
なんとなく、重なるかも。

アシモといえば、FUJIWARAの
原西孝幸が、やるアシモのモノマネが
最高ですよね





















追記2

今回改めて1981年のポピーの商品
に対する本気を見させていただきまし
た。

ここのところ、ロボコンシリーズロボ
ット学校三期生の、イマイチ、煮え切
らない、とりあえず少量のダイカスト
を使用した、ある意味やっつけ仕事な
のかも?!と思われても仕方が無い、
クオリティの商品や、やたらと、原色
カラーの押し売り状態で押し切ってい
た、ロボットヒーローなどが、続いて
いた為、、、(なんか、意味もなく、
盛ってディスっていますが、、、)

テクノロボ・コンポボーイには、良い
意味で、いろんな部位で面食らいまし
た。本当に、いちいち細かい仕事から
本気度が伝わってくるのです。

もちろん、今回のテクノロボ・コンポ
ボーイは、超合金カテゴリーの商品で
は無い、という事は十分に承知してい
ます。でも、、

外箱の仕様は、超合金大箱の仕様を惜
しげも無くなぞった、モノになってい
たりします。

アルファベットで、書き起こされた、
新たなロゴマーク

POPY
TECHNOHOBBY
SERIES

「ポピーテクノホビーシリーズ」とし
て、これからも、後続商品を打ち出し
て行こうとしていたのか?と思われる
程、パッケージには、ロゴアイコンが
ドーンと、目立つ位置に印刷されてい
ます。

この玩具のパッケージには、従来の、
お馴染みの、カタカナのポピーロゴが
見当たりません。かろうじてカタログ
最終面に、わずかな大きさで、お馴染
みのカタカナロゴが有るだけです。